綴り

主に私の妄想置き場です。サボったらごめんなさい。

小さい箱。

『君の声を聞けるだけで、その日は1日幸せだった。 君に好きって言われた時は、あぁもう世界が本当にバラ色だった。 君に触れられるだけでもうそれで十分だったんだ。 これっきりで君の声や姿が見えないのが残念だよ。 ねぇ、好きよ。これから先も。』 「俺も…

汚い君

「月が綺麗ですね。」 君は、あーみたいな顔をして誤魔化す。 そんな汚い君も好きだよ。

姉妹。

私の姉は傑作だった。姉としても、人間としても。彼氏がいて、仕事でも大きなプロジェクトを任せられて、両親にも可愛がられて。 でも、姉は遠距離恋愛中の彼に隠れて、男に抱かれていた。それを隠しもせず私に言うのだ。 欠陥品の私は姉を責める気にもなれ…

裏側の気持ち

誰でもよかった。 必要とされたかった。 それが例え都合のいい相手だったとしても。 私を私として認識してくれる人であれば誰でもいいの。 そうすれば一瞬だって心は休められるし、生きる糧にもなった。 何も考えなくてよかった。 でも、そうしていたら本当…

S O S

いつも太陽みたいに笑ってた彼女が暗い顔をしていた 「なんかあった?」 「大丈夫」 彼女はその言葉の一点張りだった。 その3日後、彼女は死んだ。 「大丈夫っていったじゃんか。」 白い箱に入った彼女の前で泣き崩れた俺に彼女はただただ微笑んでるだけだった。

無かったことにしてあげる

私は常に死にたいと思って生きていた。 生きていたいだなんて思ったことは無いし、この先の未来を考えたことすらない。 丁度、飛び降り自殺をしようとしていたとき、仲のいい彼女がそこを通りかかった。 「私、死にたいの。」 「そっか。」 あまりにあっさり言う…

タイムリミット

あと会えるのは数回なのに、話しかけることもできず、目を合わせることもできず、ただ見かけるたびに満足で、充分で。 もう会えないかもしれないと思うと、涙が溢れた。 タイムリミットなんてなければ良かったのに。

桃の飴

話したこともないあなたに一目惚れをしました。 大好きです、とても。 お話できる機会は僕の日常生活では全くなく、あったとしても無駄にしてしまうかもしれません。 けれど、お話はしたくて。 仲良くなりたくて。 あわよくば好きになってほしくて。 右ポケ…

無題

君の好きな人の話にしこたまイライラした。 君の好きな人は、君のしたいことを制限して、泣いて、自分勝手で、なのに君を泳がせて。 そんな君の好きな人に、甘えてんじゃねぇよと往復ビンタを食らわせたい気持ちでいっぱいだったし、私からしたら、最高のビ…

一夜

今日も家に帰ると、両親はいない。どちらとも、違う相手と一夜を明かしに行った。 どうしても、一人きりの夜が嫌で、テーブルの上に置かれた高校生の私には多すぎるお金が嫌で。 私も夜の街に飛び出した。 男の人に抱かれれば、周りから、気持ち悪いだの、尻…

集まり

親戚の集まりに行ってきた。 いとこの子どもは、大きくなってて、ものも沢山喋れるようになっていた。 昔イケメンと言われていたいとこは、おじさんになっていた。 叔父と叔母は、すっかりおじいちゃんとおばあちゃんになっていた。 成長と老いを目に見えて…

遺書

誰も悪くないんです。 ただ、私が生まれたことを除けば何も誰も悪くなかった。 まず、お母さん。 お酒の飲みすぎと煙草の吸いすぎには注意してください。 次にお父さん。 数年前に病気したんだから、無理しないでね。 次にお姉ちゃん。 お仕事大変みたいだけ…

愛の形

僕はいつも人を怒らせる。 昨日だって母さんを怒らせた。 母さんは僕をいつも打つ。 でも、その後大好きって僕に言うんだ。 だから僕も大好きって言うの。 今日、スーツ着た女の人が来て、僕の体を見て触って、嫌な顔した。 「これは誰がつけたの?」 って僕…

クリスマスプレゼント

今日の朝のテレビ占いで 『いい事がありそう!思いっきりおしゃれをして出かけましょう!』 と言われたので、いつもより気合を入れたメイクとファッションをしました。 少しの緊張と不安を覚えて、あなたを見れればそれでいいなと。 それが最高のプレゼント…

もし

保健室の先生に 「卒業したらどうするの?」 と聞かれた。 「就職します。」 と答えた私に先生は 「え、意外!てっきり看護師さんとかになるのかと思ってた!!」 と言うのです。 「なんでですか?」 と私が問うと 「だって、テキパキ働けるし、判断力あるで…

ざまぁみろ。

うちの母は怒ったら手がつけられないのですが、そんな怒った母を1度だけ泣かせたことがあります。 その時はなんの喧嘩だったか忘れましたが、お金が絡んでいたと思います。 「私なんかにお金をかけなくていいよ。」 という私に母は泣いていました。 「私なん…

「死ぬ時は、白いワンピースが着たいな。」 僕に微笑みながら言った彼女は、1週間後に死んだ。 17歳と2ヶ月。 誕生日会をつい先日したばかりだった。 冬に死んだ彼女は、肌がただでさえ白いのに棺桶の中で白いワンピースを着て少し微笑んでた。 おかしいな。…

心の中

貴方にこの心の中のものを伝える気はさらさらありません。 見て、聞いて、誰にも言わずに1人で満足します。 貴方に彼女ができた時は、お祝いします。 大きな拍手と共におめでとうって全力で言います。 そんな女じゃだめですか。 好きな人に好きと言えない女…

年の差

私はいつも年上を好きになります。 今回好きになった人もとっても素敵です。 もう声を聞くだけで、姿を見るだけでいいんです、それだけで、充分好きだって分かるくらい好きです。 この前、写真を撮ってもらったんです。 でも、もう1枚撮って欲しくて。欲張っ…

呪い

私の母は、お酒に酔うと私に暴言を吐いてくる人でした。 そんな母は直ぐに物に当たります。 私の父は、偏見がとても多く謝らない人でした。 そんな父は直ぐに物に当たります。 そんな二人は今日も言い争うことの無い喧嘩をしています。 私はあなた達にとって…

期待

いつもLINEを送るのは私で。 いつも心配するのも私で。 私からなにかする事で何かが君から返ってくるんじゃないかと思ってた。 でもそんなことなかったね。 一度だってそんなことなかった。 期待してた。 ごめんなさい。

なれない。

君が嫌いだったショートヘアにした。 君の嫌いだった赤い口紅を塗った。 君の嫌いだった不真面目な奴になった。 君の嫌いな者にたくさんなったのに、君のことはちっとも嫌いになんてなれなかった。

世界一の嘘つき。

「好きだよ。」 その意味を君は気づいてるはずなのに 「ありがとう。」 って言われる私の気持ち考えたことないでしょ? 「意味分かってる?」 「分かってるとも。」 嘘つき。 君は世界一の嘘つき。

永遠に好きな人

多分私はずっと貴方のことを好きだよ。 永遠に好き。 多分、おばあちゃんになって死ぬ間際に、近くにその時の旦那さんが居たとしても貴方の顔が思い浮かぶと思うの。 あぁ、来世で会えたらもっと上手い出会い方をしたい。 そして、いつまでも貴方と幸せであ…

違い

すぐリストカットしてしまう彼女としたくてもできない私の違いってなんなのだろう。 臆病者なのだろうか。 弱いのだろうか。 怖いのだろうか。 どっちにしろ、今の私になんて分からない。

リストカット

君はよくリストカットをしている。 隠してるつもりかもしれないけど、気づいてる。 僕はそういうのに疎いからどうしてそんなことしてるか分からなかったし、したいならすればって思ってた。 でも、君と一緒にいる内に、やめて欲しいって思ったよ。 止められ…

隣の席

君との思い出を見てたら、路線バスに乗っても君は私の隣に座ることなんてなかったね。 その時不思議に思ったことはなかったよ。 なんで? とその事を今問ってみても、答えはいつまでも返っては来ないけれど。 私は少しわかる気するよ。 こうなるって分かって…

私は?

あなたが 「次に出会った子は幸せにしたい」 なんて言うものだから、曖昧に笑ってみせたよ。 あぁ、もう私とは出会ってしまっているし幸せにしてくれないのね。 なんてね。

母へ

拝啓 私はとてもあなたの事が嫌いです。 お酒に酔って、 「お前なんか産まなきゃよかった。」 「死ねばいいのに。」 と私に言ったことをあなたは忘れているでしょう。 私は一生覚えています。 何もしていない私を怒鳴りつけたことも、私の頬をあなたの手でぶ…

捨てるべき。

どうして人間は他動物を捨てる権利があるんだろう。 そんなする権利なんてどこにも落ちていないというのに。 まっすぐにひたむきに向かってきてくれている動物を捨てる権利なんて誰も持っていないよ。 もし捨てたなら、あなたも捨てられるべきよ。 社会に。 …