2020-02-21 小さい箱。 『君の声を聞けるだけで、その日は1日幸せだった。 君に好きって言われた時は、あぁもう世界が本当にバラ色だった。 君に触れられるだけでもうそれで十分だったんだ。 これっきりで君の声や姿が見えないのが残念だよ。 ねぇ、好きよ。これから先も。』 「俺も。」 もう届かなかった。 だって、もうお前は目を開けてはくれやしないし、可愛い声も聞かせてくれないし、もう俺に好きなんて言ってやくれない。 俺の可愛い恋人は、小さい箱に入ってもう動きやしない。