拝啓
私はとてもあなたの事が嫌いです。
お酒に酔って、
「お前なんか産まなきゃよかった。」
「死ねばいいのに。」
と私に言ったことをあなたは忘れているでしょう。
私は一生覚えています。
何もしていない私を怒鳴りつけたことも、私の頬をあなたの手でぶったことも、私に包丁を向けたことも、全て。
絶対に忘れません。
世の中は
「親を大切にしなさい。」
と綺麗事をたくさん言います。
けれど、大切にできない理由があるのです。
ごめんなさい、お母さん。
でも、やっぱりどうしても私はあなたを好きにはなれません。
敬具